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中途採用市場の現状とトレンド【採用定着コラムVol.2】

■■■ 採用定着コラム ■■■ 

 

【中小企業の中途採用が成功するためのポイント Vol.2】

 

全24回にわたって、中小企業の中途採用が成功するためのポイントについてわかりやすくお伝えしていきます。一気に改善は難しいので、コラムの内容をヒントに「少しずつ」の改善を目指していきましょう!

 

≪本日のテーマ≫

第2回 中途採用市場の現状とトレンド

 

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「中途採用を進めたいけれど、応募者が少なくて悩んでいる」

「求職者のニーズが分からず、採用戦略が立てづらい」

このように感じていませんか?

茨城県内でも、中途採用市場には独自の動向があり、それに応じた採用戦略が求められます。今回は、茨城県内の中途採用市場の現状と最新トレンドを分析し、地域特性を考慮した採用戦略について解説します。

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~まずは茨城県内の中途採用市場の動向を知ろう~

(1)求職者の減少と採用競争の激化

近年、茨城県内の中途採用市場では、求職者の減少が顕著です。

例えば、2022年から2023年にかけて、茨城県内の有効求人倍率は1.3倍から1.5倍に上昇しましたが、これは求職者数の減少によるものです。同期間において、求職者数は前年同期比で約8%減少しています。

このように、求職者が減少する中で、企業間の採用競争が激化しており、優秀な人材を確保するためには、迅速かつ効果的な採用活動が必要になっています。特に、専門スキルを持つ求職者に対するニーズが高まり、早期のアプローチが成功の鍵となっています。

 

(2)求職者のニーズの多様化

また、求職者のニーズは多様化しています。従来の「安定した職場」を重視する傾向から、「働きがい」「キャリアアップ」「ワークライフバランス」など、個々のライフスタイルや価値観に応じた職場環境を求める声が増えています。これに対応するため、企業側も柔軟な働き方やキャリアパスの提示が求められます。

 

(3)地域特性を考慮した採用

茨城県は首都圏に近いものの、独自の地域特性があります。地元志向の強い求職者が多く、地元企業への就職を希望する傾向があります。これを踏まえ、企業は地元に根付いた企業文化や地域社会への貢献をアピールすることが有効です。また、地域に特化した採用媒体やネットワークを活用することで、効率的に求職者にアプローチできます。

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~最新トレンドに基づく採用戦略とは?~

(1)デジタル採用の強化

現在、多くの企業がインターネットを活用した採用活動を強化しています。具体的には、求人情報を掲載するためのウェブサイトや、応募者の情報を管理するためのシステムを活用することが一般的です。また、SNSを使って会社の魅力を発信し、リモートで面接を行うなど、デジタル技術を使った採用活動が主流となりつつあります。これにより、茨城県外に住む求職者や、若い世代の人材にもアクセスしやすくなります。

 

(2)柔軟な働き方の提案

求職者の多様化に対応するため、柔軟な働き方を提案することが求められます。リモートワークやフレックスタイム制度など、働く場所や時間に自由度を持たせることで、例えば、小さな子供を持つ親や介護が必要な家族を持つ人、また都市部への通勤が難しい求職者にとって、これらの柔軟な働き方は大きな魅力となります。

 

(3)地域コミュニティとの連携

地域密着型の採用戦略として、地元の高校、専門学校、大学との連携を強化することも重要です。これらの教育施設と協力し、インターンシッププログラムなどの職場体験の場を設けることで、地元の若手人材を早期に囲い込み、将来的な人材確保につなげることができます。また、地域イベントや就職説明会への参加も、地元の求職者と直接交流し、企業の魅力を伝える良い機会となります。

 

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~本日のまとめ~

茨城県内の中途採用市場では、求職者の減少やニーズの多様化が進行しています。こうした市場動向に対応するためには、デジタル採用の強化や柔軟な働き方の提案、地域特性を生かした採用戦略が求められます。

自社の強みと地域特性を活かした採用戦略を構築し、優秀な人材を確保するための一歩を踏み出しましょう。

 

*次回は、第3回「効果的な求人広告の作成方法」についてお伝えします。

 

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